シューズサロン&リペア Rifare 恵比寿本店 店長の松木 聖氏に詳しく教えていただきましたので、是非ご参考になさってください。
松木 聖氏のインタビューコンテンツも是非合わせてご覧ください。
ARCODIO---magsusを使って、実際にケア方法を教えてください。
松木さん---お手入れ方法としては靴よりも簡単ですのでご安心ください。今回は、レザーウェア編と革小物編に分けてご説明させていただきます。
適切に手入れして大切に長く愛用するということは、日々の生活の中での本当の意味での持続可能性(サステナビリティ)・環境配慮にも繋がります。
大切な逸品をいつまでも美しいまま保ち、そして末長くご愛用頂くお手伝いができればうれしいです。
これだけでも革本来の自然な艶が出て、多少の保湿はされるのですが、さらにレザーウェア用のモイスチャーローションを使い、しっかり保湿をしていきます。
靴用でも泡状の汚れ落としや保湿クリームはあるのですが、革の厚みが違うレザーウェアには浸透力が高すぎてシミになってしまうケースも…。
その点magsusは靴に比べて革の厚さが薄いレザーウェアにあわせて、浸透力を弱めにコントロールすることでシミにならないようにしています。また、レザーウェアの大きな面にも塗りやすいように伸びを良くしているので、ご自身によるケアでも失敗のリスクが少なく、簡単にケアができるようになっています。
ローションには艶ありと艶なしの2種類があります。
艶ありはビーズワックス・カルナバワックス・ホホバオイル、艶なしはアーモンドオイル・オリーブオイル・マカダミアバター・ビーズワックスと、異なる成分配合ですが、どちらも天然由来のもので保湿力が高く、保革に特化したオールインワンローションになっています。
このローションを布に少量含ませ、全体にうすく塗り伸ばしていきます。5分ほど時間を置いて、柔らかい布で乾拭きをします。そしてブラッシングで余分なローションを落としながら艶を出していきます。
艶の有無はお好みですが、艶なしの方でも革本来のマットな光沢が出てきて、しっとりとした感触になります。艶ありはサラッとしていますが、光沢感が出ることによって革の色味が復活して、発色が良くなる感じです。
どちらも保湿に関しては素晴らしい効果を発揮しますので、大切なレザーウエアが見違えるほど柔らかくなり美しく甦ります。
あとは、靴用クリームは結構臭いがきつい場合があるんですけど、magsusは香りも爽やかで、レザーウェアを着用する際にも不快感がありません。
ARCODIO---靴と比べて面積が広いので、その点は少し大変さを感じるかもしれませんが、思ったよりも難しくないですね。
レザーウェアのお手入れはどのくらいの頻度で行うことが良いのでしょうか。
松木さん---汚れた場合はその都度ケアしてもらいたいのですが、靴ほど頻繁にケアする必要はなくて、何回か着ていると革の質感が少しバリバリしてきたとか、色が抜けてきたなっていうように、見た目で革が乾燥してくる感じが分かるので、乾燥を感じたらケアをしてあげる必要があります。
そしてお手入れする際は保湿だけではなく、必ず汚れ落としクリーナーからセットで使用してください。単純に付着汚れを落とすっていうことだけではなく、以前に塗ったクリームを落としてあげるっていう意味合いがあります。ずっと保湿クリームを塗り続けると厚化粧になってくるので、そうすると人肌と同じで革も負担が掛かり、どうしても見た目が悪くなってしまうので、クレンジングをしてあげることが必要なのです。
ARCODIO---ブラッシングにはどういう効果があるのでしょうか。
松木さん---まずは革を引き締めてマッサージしてあげる効果、刺激を与えることで革の割れを防ぐ効果があります。
あとは全体にローションを馴染ませつつ、余分なローションを弾いてくれます。保湿ローションにはビーズワックスが入っているので、摩擦によって艶が出てくるのですが、革の表面には細かなシボやくぼみもあるので、布でいくらやっても指が届かない部分までブラシの毛が届きますし、ブラシを使用した方が全体を一気に摩擦することができるので、布で摩擦するよりも早く、時短にもなります。
ARCODIO---汚れ落としクリーナー、保湿ローション、ブラシの3点セットがあれば、レザーウェアに関しては完璧ですね。
松木さん---レザーウェアの中でもとくに、羊や山羊といった革が薄い場合のケアは靴用ケア製品では難しいので、絶対にmagsusを使った方が良いです。
ARCODIO---革小物をケアする場合はどれくらいの頻度がおすすめでしょうか。
松木さん---レザーウェアと同じで、汚れや乾燥が気になったらで良いのですが、鞄に入れてあるような革小物でしたら数か月に1回くらいで良いかと思います。
ちなみに、お財布をポケットに入れている人もいると思うのですが、汗が染みこんで、形も変わりますし、乾燥も進んで可動域から革が割れたりするので、きちんと鞄に入れてあげることをおすすめします。
ARCODIO---あとは防水スプレーもあるのですね。
松木さん---こちらは革の柔軟性や通気性を損なわずに、防水・撥油と汚れをつきにくくする防汚効果があります。レザーウェアや鞄などの革製品に使ってもシミにならないですし、キャンバス素材にもスニーカーにも、オールマイティに使用できます。
使い方としては、だいたい20cmくらい距離をあけて全体的にムラなく粒子を吹きかけます。その際、スプレーをかけすぎないことと接触しすぎないように注意してください。
撥水スプレーって長期間効果が持続するイメージを持っている人が多いのですが、実はしっかり効果を発揮してくれるのは約1日くらいなのです。ですので、雨が降りそうな日は出かける前にかけてあげるのがベストです。
なぜ革に保湿や防水をするのかというと、革の乾燥した状態というのは空っぽのコップのような状態なんですよね。その状態だと、例えば雨の日の汚い水とか泥とか、飲食店で飲み物をこぼしちゃった場合など、サッと中に入って吸収してしまうのです。それがシミになるし、しかも中に入ってしまうと取れなくなるのです。
保湿された革の場合、コップが満たされた状態になるので、それ以上に何か入ってきてもコップから溢れてしまうように、革の中に汚れが入っていかない状態になります。表面に汚れが付いても中まで吸収はしないので、拭けば汚れが取れる状態になります。
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