＜Profile＞
1981年東京生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科を修了後、2007年に外資系戦略コンサルティング会社であるA.Tカーニーに入社。5年勤務ののち、2012年に女性向けの人気ファッションブランドの通販サイトであるMUSE&CO.(ミューズコー)を設立。2015年に大手IT企業にMUSE&CO.を売却。

2017年2月から配信された、バチェラー・ジャパンの初代バチェラーとして出演。現在はTV・雑誌メディアと幅を広げ出演しつつ、「買わないインテリア」をコンセプトにしているシェアリングサービス株式会社クラスの代表取締役社長として活躍。

自分がやるべきことで、最高以上の成果を出すためにこだわり抜くこと。顧客がいる場合は、業種や業界に関係なく、顧客の信頼を得て、その期待値を超えることにこだわり抜くことだと思います。

顧客の信頼を得るために、優秀であることはもちろんですが、一流のプロフェッショナルであれば、その装いも相手に不快感を与えないように徹底すべきです。実際、それは戦略コンサルでも例外ではなく、日常的に様々な企業のエグゼクティブにお会いする事が多いので、装いにはかなり気を配ってました。

シャツを選ぶ上で、具体的に気を配っていた点は、下記の4つです。

①色　

②素材

③フィット感

④ディテール　

まず①の色については、白無地以外は着ませんでした。生地自体が色モノや、ボタン止め糸が色モノだったり、更には襟の裏やカフスの裏に柄生地があしらっているようなシャツは、正直ビジネスには適していませんし、欧米のビジネスプロフェッショナルで着ている人はまずいないです。

長期に渡る大きなプロジェクトを抱えている時は徹夜になる事も多かったのですが、そんな時でも明け方シャワーだけ浴びに帰宅して、シャツを着替えて出勤してました。そのため、白シャツを10枚以上ストックしていて、1週間分まとめてクリーニングに出して、クリーニングから戻ったシャツを翌週着ていました。白いシャツは毎日着ていると意外と気が付かないのですが、どうしても皮脂汚れで黄ばんできてしまうものです。しかし、「白は白」でなければ清潔感をキープできませんから、気になったら迷わず買い替える・・・本当にシャツをコンサル時代はよく買った記憶があります。

次に②の素材は洋服選びの重要ポイントだと思っています。シャツの様に、直接肌に触れるアイテムであれば尚更。天然素材で上質な綿を選んでました。

そして③のフィット感ですが、「理由は良く分からないけど、なんとなく仕事が出来そうに見える」「皆と同じ物を着ているはずなのに、きちんとして見える」これらの答えのひとつは洋服のフィット感だと思うのです。フィット感次第で綺麗にも見えるし、逆に野暮ったくも見えます。シャツの身幅や肩幅がすっきりした、ややタイトめなシルエットで、自分の身体に合うサイズを、購入する時には意識していました。また、ネックサイズや、袖の長さが合っていないシャツを着ていると、とたんに仕事ができないように見えてしまうと思います。シャツはネックサイズで買う・・・これは鉄則だと思うので、今でも、自分のサイズは把握しています。時間が無い時でもすぐに買えるように。買い物に大事な時間は割きたくないですからね。

最後に④のディテールですが、ポケット付きのシャツを日本では非常によく見かけますが、シャツは本来下着でポケットがついているのはグローバル基準ではありません。しかし何故か日本ではポケット付きが主流で、量販店には多いですよね。ポケットなしで、ディテールにもこだわったシャツは本当に少なく、あったとしても数万円以上する高級シャツか、オーダーしないと購入できず、一番苦労した記憶があります。

ビジネスプロフェッショナルに非常に適したシャツでありながら、購入しやすい価格。日々着用するシャツに数万円は、なかなか現実的ではないですからね。高級シャツでないと、このように細部にこだわった仕様は、実現不可能だと思っていました。5.500円は確かに驚きました。

正しいサイズを綺麗に着るために、注文時に、袖の長さを調整してもらえるのも嬉しいですね。ネットで注文して、商品到着後に、店舗でお直しをする煩わしさもなく、時間のないビジネスプロフェッショナルにはとても有難いサービスだと思いました。

もっと欲を言えば、私個人的に好きなピンオックス生地とか、より洗練さを求めた襟型があったら、ワイシャツを全部ARCODIOにしてしまうと思います。今後、より期待しています。