1973年 東京生まれ。三代続くテーラーの家に生まれる。雑誌『POPEYE』で読者モデル、BEAMSで販売を経験後、出版社に勤務。
雑誌『MA-1』、『モノ・マガジン』、『エスクァイア日本版』など、数々の雑誌の編集者を経て人気ファッション誌『LEON』の創刊に参画。「モテるオヤジ」、「ちょい不良(ワル)」など一大ブームを作る。その後『OCEANS』を創刊し、副編集長兼クリエイティブディレクターとして活躍。
2012年にファッションディレクターとして独立。株式会社スタイルクリニックを創立。2013年、船旅を愛する男女誌『Sette Mari(セッテ・マーリ)』の編集長に。
FM TOKYOでは、ラジオ番組『SEIKO ASTRON presents World Cruise』のメインパーソナリティを2019年まで務める。
2015年、講談社のウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長に就任し、現在も活躍中。
2018年、世界三大時計ヴァシュロン コンスタンタンの「フィフティシーックス」のインターナショナルインフルエンサーに、世界の7人の1人として選出される。
バッグブランド「ペッレ モルビダ」や、シューズブランド「WH(ダブルエイチ)」、タカシマヤでは、オーダースーツを軸にした「スタイルオーダーサロン」など、クリエイティブディレクターとしてブランドのプロデュースや、さまざまなブランドとコラボレーションも積極的に行っている。
フジテレビ『にじいろジーン』、テレビ朝日『グッド!モーニング』、日本テレビ『ヒルナンデス』、テレビ東京『なないろ日和』、 BS日テレ『バカリズムの大人のたしなみズム』など、テレビ番組のファッションコーナーでもおなじみ。You Tubeのファッション番組BR.CHANNEL『ファッションカレッジ』では講師を務めている。
『干場義雅のお洒落の本質』(PHP出版)、『干場義雅の色気と着こなし』(宝島社)、『干場義雅が教える大人のカジュアル』(日本文芸社)、『干場義雅が語る女性のお洒落(ディスカバートゥエンティワン)』など、著書も多数出版。本年10月『干場義雅が語るお洒落の本質』(集英社)、11月『干場義雅が愛する究極のブランド105』(日本文芸社からから新たな書籍を出版予定。
新聞、テレビ、雑誌、ラジオ、トークショー、イベント、ブランドプロデュース、執筆など、その活動はメディアの枠を越えて多岐に及ぶ。
1974年 大阪生まれ。1997年イタリアに3年間留学し、帰国後イタリアブランドのエージェントとして起業。その実績を買われ、輸入代理店の取締役として18年勤務。神藤氏の審美眼により、日本市場において、超有名ブランドに成長したイタリアブランドは数知れず。
2018年、株式会社スピラーレを立ち上げ、すでに10を超えるイタリアブランドのエージェントとして活躍中。(エージェントブランド:Fin Jack、Lanberto Losani、Girelli Bruni、YCHAI、LOASC、KAMAWATCH 他多数)
KAMAWATCHは今月よりEC直販をスタートし、卸業にとどまることない活躍ぶり。KAMAWATCH日本公式サイト:https://kwatch.jp/
最近では、『FORZA STYLE』にも出演しており、趣味の釣り企画動画も好評配信中。
今回は、ファッション業界では知らない人はいないと言っても過言ではない、お二方にお話をお聞かせ頂きました。普段どのようなことに気を付けてシャツを選んでいるか。最近どのようなシャツが好みか。
干場氏と、神藤氏とのクロストークの中には、お洒落のヒントが沢山ありました。
---神藤 干場さんと言えば白シャツのイメージが強いですよね。それ以外、着ている所をあまり見た記憶がないですけど、実際どうなんですか?
---干場 確かに、白シャツのイメージが強いかもしれませんが、正確に言うと、白シャツと、薄い水色のシャツが多いですかね。白地に細いブルーのストライプのシャツを着ることも実はあるんですが、これは白シャツに飽きた時、本当に極まれにです。
なんで白シャツを好むかというと、ビジネスでスーツを着る大人の男性にとって、一番、基本のアイテムだからです。ビジネス時に着用するシャツは、特に夏場はどうしても汗染みを気にすることも多いんですが、白シャツが一番、汗染みが目立ちにくいことに気が付いて、そこから白シャツを着る機会が、一気に増えたかもしれません。
---神藤 白と一言で言っても、色々と種類があるじゃないですか。生地の組織・織り柄の好みってあるんですか?
---干場 仕事の時は、基本的にブロードが多いですね。オックスフォードとかって、どうしてもボタンダウンなどに使われるカジュアルシャツのイメージが強いからでしょうか。どちらかというと、常に普通に見えたいんですよね。あえて目立つような装いをすること=お洒落、ではないと思うんです。
シャツの襟に色糸のステッチが入っていたり、ボタンの取り付け糸が紫色だったり、そういうシャツは着ません。あんまり格好よくないですよね。ですので、良いシャツを作る「ARCODIO」さんには、ビジネスでは白シャツを着る文化を啓蒙して欲しいですね。
---神藤 良い白シャツって、どこにでもありそうなのに、意外とないですよね?
---干場 分かります!本当にそうなんです。だから僕の場合、見つけたら必ずまとめが買いするんです。もともと、まとめ買いが好きな性分ではあるんですが……(笑) ずーっと、探していますよ、良い白シャツを。今日はARCODIOのシャツを着ています。久しぶりに良いシャツに出会えました。僕の場合は、毎朝、必ずアイロンをかけるんですけど、アイロンをかけると、このシャツが良いシャツなのか、悪いシャツなのか、わかるんですよね。
---神藤 干場さん、自分で1枚1枚アイロンをかけているんですか?僕も一緒ですよ。クリーニングの仕上がりに納得できなくて、自分でアイロンをかけた方が綺麗になるからじゃないですか?
---干場 そうなんですよ、以前はクリーニングに出していたんですが、変なところにシワが入っていたりして、結局、自分でかけ直すことが多くて。今では、シャツは自宅で洗濯して、自分でアイロンをかけています。本当に、面白いことに、自分でアイロンをかけると、シャツの縫い目や、パターンや、生地の良し悪しが一発で分かるんですよ。
ARCODIOのシャツをアイロンがけしていて気が付いたんですが、カフスが腕に綺麗に収まるように円錐カフスになっていて、袖の後付けもしかり、ハンドステッチも程よいピッチで綺麗に縫われているんです。ボタンも厚ボタンを使っているんですよね。この白蝶貝の厚ボタンを使うだけで、一気にリッチに見えると思います。今日着用している、この襟型も気に入ってます。
神藤さんが今日着ているシャツも、僕と同じシャツですか?
---神藤 これは、FIDELIOって名称のセミワイドモデルです。クラシックな印象になりますよね。干場さんが着ているELMOは、襟の形がコンパクトで、僕が着ているFIDELIOよりモダンな印象になると思います。
---干場 あれ?この間お会いした時に着ていたシャツもFIDELIOでした?
---神藤 あ、実はARCODIOのシャツは何枚か持っていて、先日お会いした時は、コットンスーツだったのでELMOを着て、少しモダンなスタイリングにしました。
---干場 FIDELIOも良いですね、好きな襟型ですよ。ただ、最近着ている自分のスーツのラペルとのバランスとか、ネクタイの細さと合うのはELMOかな。今日のネクタイは7㎝幅のウールタイなんですけど、7㎝くらいのネクタイには、ELMOの方が合うと思いません?
---神藤 そう思います。逆に僕は、今日はFIDELIOに合うように8㎝幅のネクタイをしてきたんです。FIDELIOはビジネス上、かっちり見せたい時に適した襟型で、正直、万能だと思います。どんなビジネスシーンでも、FIDELIOを着ていれば安心ですよ。
---干場 話は変わりますけど、神藤さんは、世界各国のシャツを正直、さんざん着てきたんじゃないですか?以前、エージェントをされていた、超高級ブランドの、下手すると1枚6万円するようなシャツだって着てこられたと思うんですけど。
---神藤 そうですね、さんざん着ましたし、作ってももらいましたね。良いモノではありますけど、やはり白シャツってどうしても黄ばむし、仕事着なので、襟や、袖口が擦り切れるじゃないですか。白シャツは、真っ白でなきゃダメだと思うんです。なので、ARCODIOのコスパは本当に有難いですよ。
ハンドステッチが入って、5.500円なんて、あり得なくないですか?一般的に、この縫製仕様の場合、5.500円は、お店が仕入れる時の値段ですよ。(笑)
---干場 僕と同じ考えですね。本当にどんなに高い、良いシャツを着ていても、真っ白でなきゃダメですよね。
---神藤 このハンドステッチも、マシンメイドと違って、肩に適度な丸みができて、ジャケットを脱いだ時に、柔らかい印象になるんですよ。クラフト感があると言うか、良いモノを着ている『証』的な装飾ですよね。
あと、僕にとって、シャツ選びの大事なポイントは、ネクタイを締めた時の収まりの良さなんです。ネクタイをグッと締めた時に、シャツ襟の合わせがズレたりするのがすごく嫌で、襟元はきちんと綺麗に着たいんです。本当に小さい事のように感じる方もいるかもしれないですけど、それだけでだらしない印象にもなるから、本当にシャツ選びの時には気を付けています。その点、ARCODIOのシャツの襟の収まりはとっても良いですよ。
---干場 生地もすごく良い生地ですけど、これ、140番手双糸でしたよね?さすがに、とても着心地も良いし、タッチも良いですよ。シャツは下着ですから、この肌触りはすごい!
20代の頃、LEONの取材で本国のフィナモレに行った時に、せっかくだから・・・と軽い気持ちでシーアイランドコットンのブロード生地のシャツを試着したんです。その時の着心地の良さが衝撃的で、思わず白シャツ3枚、サックスシャツ3枚、ストライプシャツ3枚と合計9枚オーダーしました。帰国後、少し経ってからシャツが到着して、まずは値段に驚愕!ではあったんですけど(笑)良い素材は、風合いが抜群によく、上品な艶もあり、着心地が全然違うんだってことを知りました。
良いシャツを着ているかは、生地を見ればすぐに分かりますし、生地が良いに越したことはないです。ARCODIOは新疆綿を使っているようですが、世界3大綿の中でも、繊維長が一番長い新疆綿。更に140番手双糸の生地。それは良いに決まってますね。
---干場 この生地も綺麗な光沢感で良いですね・・・・
これって、ジャージー??
少し糸の打ち込みのあるブロード生地かと思っていたんですけど、ジャージーですね。この生地のシャツ着てみたくないですか?
今の時代、ビジネスの環境にも変化が起きていて、機能性が求められるようになってきたので、ジャージーシャツの需要が本当に大きくなってきていると思います。
だた、ジャージー生地は、表面が少し毛羽立っているものが多くて、真っ白に見えないことが個人的には気になって、正直あまり着ないんですけどね。
このジャージー生地は、表面が非常にクリアで、綺麗な白ですね。
---神藤 このジャージーすごい伸びますね。伸縮性より、キックバック(生地の弾性回復性)の方が実は大事で、キックバックが弱いと、一度着ただけで、生地がベロベロにだれてしまうんですよ。
この生地は、しっかりキックバックして、しかも120番手双糸のジャージーらしく、すごい光沢感もあって良いですね。
縫製が難しそうですけどね(笑)ARCODIOに頑張って作ってもらいましょうよ!
---干場 そうですね、よりビジネスマンを格好よく、そして快適に仕事ができるシャツを作ってもらいましょう。期待しています!
現在のARCODIOに点数をつけるとすると・・・もう少し実用的で、機能的な素材も増やして欲しい気もしますし・・・このジャージーシャツの仕上がりに期待を込めて97点!
取材中にご覧頂いた、120番手双糸+スパンデックス・スムースジャージー生地を、干場氏、神藤氏ともに非常に気に入ってくださり、急遽量産決定となりました。かなり難易度の高い生地でしたが、お二人にご満足いただく仕上がりになったのか...是非続きのスペシャルインタビューVol.5:120番手双糸ジャージーシャツ完成編も重ねてご覧ください。
モデル:スリムシルエット ALBERTO(アルベルト)
Size | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 37- Long |
38- Long |
39- Long |
40- Long |
41- Long |
首周り | 37.8 | 38.8 | 39.8 | 40.8 | 41.8 | 42.8 | 37.8 | 38.8 | 39.8 | 40.8 | 41.8 |
着丈 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 |
肩幅 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
バスト | 102 | 106 | 110 | 114 | 118 | 122 | 102 | 106 | 110 | 114 | 118 |
ウエスト | 88 | 92 | 96 | 100 | 104 | 108 | 88 | 92 | 96 | 100 | 104 |
裾周り | 100 | 104 | 108 | 112 | 116 | 120 | 100 | 104 | 108 | 112 | 116 |
AH | 43.8 | 45.3 | 46.8 | 48.3 | 49.8 | 51.3 | 43.8 | 45.3 | 46.8 | 48.3 | 49.8 |
裄丈 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 86.5 | 87.5 | 89 | 90 | 90 |
カフス周り | 20 | 20.5 | 21 | 21.5 | 21.5 | 22 | 20 | 20.5 | 21 | 21.5 | 21.5 |
カフス幅 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 | 7 |
(単位:cm)
●首まわり:
お洗濯後の縮みを考慮し、サイズ寸法+0.8cmとなっております。
●バスト・ウエスト・裾幅:
フロントボタンを閉じた状態でシャツを平たい場所に置き、両面を測った実寸です。
●AHとは:
アームホールをさし、身頃と袖の縫いまわりになります。
●袖の長さ:
一般的にシャツは【裄丈(ゆきたけ)】の長さをみます。
※裄丈-Longは通常よりも裄丈が長い商品です。37-Longから41-Longまでご用意しております。
袖の長さ調整をご希望のお客様は、お手持ちのシャツの裄丈の長さと比較していただき、ご購入の際に【裄丈修理】でご希望寸法をご指示ください。
●シャツの測り方について
詳細は、【シャツの正しい測り方】ページをご覧ください
サイズについてご不明点がございましたら、遠慮なく【CONTACT】までお問い合わせください。