シーアイランドコットン
それは「幻のコットン」

シーアイランドコットン
それは「幻のコットン」

超長綿の中でも0.01%という希少性
カリブ海の自然環境に育った、神様からの贈り物

世界最高級コットンと評される西印度諸島産シーアイランドコットン(海島綿)は、カリブ海地域に生育する超長綿です。

年間平均気温26~28℃で昼夜の温度差が少なく、年間総雨量1,100㎜~1,200㎜、年間総日照時間3,000時間以上という気象条件と綿木の発芽成長期が雨季、開花時期が乾季という気象サイクル、さらに水はけの良いアルカリ性の土壌で均一で節の少ない優れた綿が育つ風土となっています。

一般的に高級綿と言われている超長綿は全綿花の僅か1.7%の収穫量ですが、シーアイランドコットンはその超長綿全体の中で0.01%しか収穫量はありません。なんと綿全体の中では数十万分の一しかないのです。

今後、農業の技術革新が進んでも綿花の特性上、手摘みでしか収穫できないため、飛躍的に収量が増えることはないでしょう。まさに、カリブ海地域に育つことが許された、神様からの贈り物なのです。

生きている天然素材がもたらす、世界最高級品質

綿は繊維の内側と外側で温度差ができると、内側の水分を吸い取って、外側に発散する性質があります。

夏は人の皮膚表面の汗水分を内部まで一旦吸収しますが、外側の空気や表皮の温度が内部より高いため発散が始まり、発散時に気化熱を奪うことから、涼しさや爽やかさを感じ、通気性にも優れます。

逆に冬は中心部が空洞で熱伝道性が低いため、外側の温度が低くても内部の熱が放出されにくく保温性があり、適度な湿度も保たれます。

そんな綿の特性を最大限に発揮すると言われる超長綿ですが、栽培地や気象条件等によって品質が異なり、中でもシーアイランドコットンの品質の高さは、データによって証明されています。

あらゆるスペックに優れる
コットンの最高峰

Sea Island Cotton Quality data

-Length-
繊維長

繊維が長いということは、糸に加工する際に少ない本数で紡出することができるため、ソフトな風合いの製品に仕上がり、なめらかな生地となります。
この繊維長の長さゆえ、シーアイランドコットンは「絹のような光沢とカシミヤの肌触り」と評されるのです。

-Fineness-
細さ

繊維の細さは繊維長とともに糸の細さに直接影響を及ぼします。
ある特定の太さの糸を考えるとき、繊維が細い綿を使用して紡出したものは、太い繊維の綿花を使って生産したものより断面積に含まれる本数が増え、より強度の大きな糸となります。

-Twist-
撚り

綿繊維の一本一本の天然撚りが多いと、紡績しやすく、細い糸(高級番手)の紡績が可能となります。
また、1インチあたりの撚り回数が多いため、ふっくらと柔らかさを感じ、繊維の中空部を取り巻くセルローズ質が厚いため、冬は保温性があり、夏は吸湿性も発散性も高まり、涼しく使用できます。

-Oil content-
油脂分

シーアイランドコットンは油脂分を多く含んでいるため、独特のぬめり感があり、着心地を良くします。

-Strength-
強度

一般的に繊維1本当たりの強度は繊維が細くなるにつれ弱まります。
シーアイランドコットンは繊維が長く、細いにも関わらず、通常の綿の基準で「強」に分類される強度も併せ持っています。
かつてパラシュート素材としても使われたことが、その強さの何よりの証拠です。

-Reflection-
反射率

繊維の表面の凹凸や毛羽立ちが少ないほど光が乱れることなく反射しやすくなります。
それは反射率の大きさとして計測され、人の目には光沢感として感じられます。
シーアイランドコットンは自然で美しく上品な光沢を醸します。


英国の王侯貴族が愛し、
長きにわたり門外不出だった宝物。

コロンブスが1492年にバハマ諸島を発見してから約100年間スペイン領だった西印度諸島ですが、16世紀末に英国領になると綿花栽培が盛んになっていきました。18世紀には英国に輸入される原綿の6割以上が西印度諸島からのものだったと言われています。

あまりにも素晴らしい肌触りと希少性ゆえに英国では200年にもおよぶ長い間、西印度諸島産の原綿は英国から門外不出となりました。

世界中の人々から羨望の眼差しで見つめられるようになったこの綿はいつしか、手に入れることができない幻の綿、シーアイランドコットンと呼ばれるようになっていきます。

一方、英国王室では綿製品は西印度諸島産というしきたりが生まれ、シーアイランドコットンは選ばれし者が認める世界最高級のコットンとして地位を確立しています。

1932年には英国の農務省の指導のもとWest Indian Sea Island Cotton Association(西印度諸島海島綿協会)が設立され、作付けから耕作、収穫、船積みに至るまで厳しく管理され、紡績も英国の3社に限定され、徹底した管理体制を行ってきました。

1975年に日本に原綿輸入が認められ、協会日本支部が設立され、徹底した品質管理のもと、いまも世界最高級の品質を紡ぎ続けています。

誰にも無理を掛けないからこそ、
持続していく活動

日本で使用される西印度諸島産シーアイランドコットン(海島綿)の主要供給元であるジャマイカにおいて、私たちと現地のシーアイランドコットン栽培農家を結び付けてくれるのがJADF(農業開発基金)というNPOです。

JADFの主な役割は、農業分野における研究開発と農家に対する栽培技術移転です。つまり新しい農作物をインキュベーションし、将来の産業化への道筋をつける団体です。
我たちはこの団体を通して地域と調和しながら西印度諸島産シーアイランドコットンを官民一体で栽培しています。

農家の方々は、シーアイランドコットンをブルーマウンテンコーヒーのようなジャマイカの特産品にすることを夢見ています。
栽培に多くの人手を必要とするシーアイランドコットンは、畑の周辺コミュニティーに大きな雇用を生み出します。
実質的に農家と直接栽培契約をすることにより、農家および雇用される人々は経済的恩恵もまた直接享受することができ、畑からのトレーサビリティも担保されるのです。

その素晴らしい肌触りで人々を魅了するだけでなく、それを生産する人の生活も守る。ここでは「持続可能性」が気負うことなく実現されています。


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